2022年和紙の旅

Posted 2022-06-06

徳島県で拝宮手漉和紙を漉く中村功さんと手紙で交流したのは、2020年2月のことです。
その後、世界中が異常事態に覆われるなか、富山県八尾町の福鶴酒造で、中村さんの拝宮手漉和紙に僕の版画を刷った日本酒ラベルを12本制作させていただいた。

さて、2022年。徳島と富山の二人が、横浜で会うことができた。2020年の日本酒の空き瓶から拝宮手漉和紙の版画ラベルを剥がして、中村さんにお渡しした。初めてお会いした中村さんは僕を見て、「こげんな人じゃと思っとった」と言われた。僕も同じ感想を持った。

拝宮手漉和紙と木版画の出会いは、映画【2001年宇宙の旅】のような原始的な興奮に満ちました。土星や月面だけが宇宙ではありません。和紙も、宇宙の一部です。