IAN ART GALLERY – MILANO

Posted 2024-02-04

イタリアのミラノの【IAN ART GALLERY】で、2024年1月20日~1月28日に、イタリア人と私の二人展が開催されました。私は、初日のイベントに、ZOOMで(イタリアと日本の時差は8時間)で参加しました。大阪の画廊の中島由記子さんが、この展覧会のためにSNSに投稿されたテキストを下記に転載します。
私は、四方八方に頭を下げて、「本当にありがとうございます」、と申し上げます。
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この作品は、GAREKI(ガレキ)というタイトルです。現在、イタリアのミラノで展示されています。

作品は、中心から同心円状に外側に向かって矩形が作られています。その矩形は ”一つとして同じものがない” という作家の決まり事が守られています。
制作当初は単調な作業でしたが、出来上がった作品の中に、東北の震災で山のように積まれた瓦礫がよぎったと聞きました。集められ、大型重機で砕かれ運ばれていく瓦礫の中には、子供が大事にしていたおもちゃのぬいぐるみやランドセル、家族のアルバム、仏壇まで混載されていました。一つ一つは違うものなのに、瓦礫と化して運ばれていく作業をテレビで見たそうです。多くの人が一面に広がった東北の瓦礫を震災後に映像で見たことでしょう。そして、なんと哀れなことか、と胸に刺さったことでしょう。
そして今、2024年1月に、この作家が住む北陸が、震災の被害を受けました。悲劇は、繰り返されます。
この作品は鎮魂歌で、形が違うものをはめ込めて、円を作っています。一つ一つが瓦礫、円も瓦礫です。その瓦礫を再構成して、一つの美しい形にしています。

一つ一つの違った形が我々一人一人で、作品のように仲良くユニットを組んで、一つの作品に仕上がればと、祈りが込められています。