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ピアニストを笑え!

投稿日 2011-11-04 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

山下洋輔。はじめてこの本を読んだとき著者が何者かは知らなかったが、後にピアニストだと知った。ジャズピアノと称されるが、私は彼の音楽をジャズと呼ぶ自信がない。と同じくこの本をエッセイと呼ぶには面白すぎる。「ぎゃははは!なん・・・・[続きを読む]


鬼神蛮道図

投稿日 2011-10-28 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

この国には、昔、鬼がいました。現代にも、節分に豆で追われる鬼、祭礼に太鼓を叩く鬼、厄除けの鬼瓦など、鬼は細々と生息しています。この鬼達が、国の中央で跋扈した時代がありました。奈良京都の寺院には、仏教によって表現された鬼が・・・・[続きを読む]


The Blues Brothers

投稿日 2011-10-21 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

私の本棚は、本の列のなかに映画のDVDも混在しています。その一本がこの映画。劇場公開当時、私はこの映画からアメリカの音楽を全身に浴びました。高校生の私は音楽のことを何も知らずに、ブラックスーツにサングラスの格好を真似しま・・・・[続きを読む]


アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

投稿日 2011-10-14 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

フィリップ・K・ディック(浅倉久志=訳)。映画 『ブレードランナー』 の原作小説。1982年に劇場で映画を見たときは、物語の舞台の2019年は遠い未来でした。ところが今や1982年が遠い過去になりました。原作は1968年・・・・[続きを読む]


映画放浪記

投稿日 2011-10-07 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

色川武大。「見(ケン) 」の達人による映画鑑賞史。私も映画をよく見ました。私も、酒、煙草、クルマ、日々の言動から考え方まで、すべて映画から教わりました。雨が降ると七人の侍を想い、窮地にあってはコルネオーネの判断を仰ぎ、星・・・・[続きを読む]


鬼の手の3コード

投稿日 2011-09-30 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

「音に聞えし羅生門、さてまた聞えし大江山、鬼神が住んでわざをなす」と謡われた鬼が、渡辺綱の剣の一太刀で手を斬り落とされる。「斬つたる鬼の手を取りて見れば、漆にて塗つたる如くに真黒なるしかり毛生ひ、指三つある手」であったと・・・・[続きを読む]


大衆割烹あら川

投稿日 2011-09-24 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

富山駅前の大衆割烹あら川。1999年以来、私の版画作品を店内のあちらこちらに置かせていただいている。常設展示といえば聞こえはいいが、毎晩酔眼に作品がさらされている。ここは画廊ではなく飲み屋なので、作品をさらす方も気楽であ・・・・[続きを読む]


読まずに死ねるか!

投稿日 2011-09-16 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

四半世紀の昔、私は送別会でしたたか酔っぱらって西武新宿駅を降りた。乗り換えの電車はなくなっていた。雨降る3月の午前零時過ぎだった。ポケットにはタクシーを拾うお金はなかった。お金もないのに新宿ゴールデン街へ足を向けた。雑誌・・・・[続きを読む]


老人と海

投稿日 2011-09-09 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

アーネスト・ヘミングウェイ(福田 恆存=訳)。私にとってのバイブル。クリスチャンではない私が聖書と言っては、鬼に舌を抜かれるから、この本と私のかかわりを述べる。最初に読んだ時期は覚えていない過去。何度読み返したかは数えて・・・・[続きを読む]


旅のあとさき

投稿日 2011-09-02 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

「その頃も旅をしていた」と、はじまるのは開高健の小説です。私も旅をします。旅にでると、アトリエの軟禁生活から解放されて、制作中は見えなかったものが見えてきます。車窓に流れる明るい風景、明滅する見慣れぬ街の灯り、気の遠くな・・・・[続きを読む]