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私の読書歴を紹介します。読書は勉強というより想像力を鍛える縄とびです

新約聖書物語

投稿日 2015-03-01 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
新約聖書物語

犬養道子。西暦30年4月1日~4月9日の物語。舞台はエルサレム。役者は揃った。揃い過ぎた。これで世界の終わりまで人間の想像力を刺激する物語が生まれた。くり返される警告、誓いと転び、孤独な徹宵、祈りと眠り、血のごとき汗、裏・・・・[続きを読む]


ロンサム・カウボーイ

投稿日 2014-12-07 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
ロンサム・カウボーイ

片岡義男。赤い背表紙のこの文庫本は、買ったものか、借りたものか、貰ったものか、今となっては思い出せません。この本を手に入れたのは、30年以上前の事です。今も時々枕元で読み返します。黄ばんだページからは、アメリカ大陸の長距・・・・[続きを読む]


新潮45(1998年10月号)

投稿日 2014-07-18 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
新潮45

私は、なんでも捨てます。捨て捨て大魔王、片付けの鬼です。作品の制作のために集めた資料も、作品が完成すれば捨てます。集めた資料から吸収できたことは、作品へ注入したと考えるからです。後日、もし捨てた資料が必要となれば、記憶か・・・・[続きを読む]


エリオット詩集

投稿日 2014-05-19 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
エリオット詩集

T. S. Eliot  『The Hollow Men』。今、私の手元にある岩崎宗治訳では「空ろな人間たち」です。今年の冬から春にかけて、私は盧舎那仏の版画を制作しました。この版画の制作中に私のベースになったのは、映画・・・・[続きを読む]


闇の奥

投稿日 2014-04-12 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
闇の奥

コンラッド(黒原敏行=訳)。この小説を読むきっかけになったのは、映画の『地獄の黙示録』の原作と知ったからです。映画は長編ですが、原作は中編です。この中編小説を映画化するには、長い長いフィルムを必要とした、濃い濃い原作小説・・・・[続きを読む]


十九歳の地図

投稿日 2014-02-01 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
十九歳の地図

中上健次。この本の内容とは関係ありませんが、私は今年49歳になります。この本のタイトルを借りて、四十九歳の地図を広げてみましょう。四十九歳の地図の中心には、十九歳の私がいます。30年前の地図を継ぎ足し継ぎ足し拡大した四十・・・・[続きを読む]


風の歌を聴け

投稿日 2014-01-19 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
風の歌を聴け

村上春樹。氏のデビュー作。「処女作には、その作家のすべてが表れる」と言われます。私は村上春樹氏のこの一冊よりも私自身を振り返り、この意見に半ば同意します。私の版画処女作は『因幡の国のアリス』です。今の私から見ると、技術も・・・・[続きを読む]


人間の条件

投稿日 2013-12-07 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
人間の条件

ハンナ・アレント(志水速雄=訳)。アレントは人間の条件を、労働、仕事、活動、と定義する。消費されるパンをつくるのは労働。使い続けられるテーブルをつくるのは仕事。活動は?。『私たちが何をしようと、それはすべて「生計を立てる・・・・[続きを読む]


新宿ゴールデン街の人たち

投稿日 2013-09-07 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
新宿ゴールデン街の人たち

田中小実昌。新宿ゴールデン街で私は飲む、というと自慢話のようだが、そうではない。どの町にも飲み屋街があり、その町の人たちに愛されている。どの町の人たちも、その飲み屋街特有の魅力を語るだろう。どこにも名物ママやマスターの店・・・・[続きを読む]


鬼と天皇

投稿日 2013-07-27 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚
鬼と天皇

大和岩雄。著者は「鬼は夜あらわれ、空が白むと姿を隠す。天皇も夜明け前に神事を行い、昼間は姿を見せない」と、両者の共通点に着目する。私は精神性という分野が苦手だから見た目の印象を記す。神社のしつらえ、しめ縄は何の抽象化なの・・・・[続きを読む]