新・書物の解体学

Posted 2012-06-09

吉本隆明。著者自身のあとがきによると、「簡単にいえば一冊の書物を読むごとに書評を書いた。そして積みかさねているうちに、一冊の本になるほどの量になった。それだけのことになる」。20年前に出版されたこの本を買った私は、目次に列挙されている書物をすべて読破しようと勇みました。そして20年経った今、まだ読んでない本が半分以上もあることに気が付きました。ただ読むことではなく繰り返し読むことが重要ならば、私は人後に落ちないつもりです。同じ本を繰り返し読む私は、しつこい性格の、退屈な人間なのです。