作品の量と質と結果

Posted 2012-03-02

昨年の個展の後、私は一念発起しました。作品制作の量についての決意です。今後は1カ月に1作の新作制作ペースを続ける。これを最低の制作量ラインに引きました。私の版画制作の場合、下絵、彫り、刷り、の全工程が含まれます。できるかどうか自分と不安に向き合いました。毎月毎日、時間に追われる焦燥感と時間を追い抜く達成感の繰り返しが続きます。繰り返してわかったのは、奈良京都の寺院見学は制作の動機であって、作品は自分の内にある何かが出てしまう。その何かに形を与えるのがモチーフであるが、内に眠っていたキエチーフ(静機)が作品になる。その作品の質は時間をかけてもかけなくても、多分同じ。いろいろ考えても考えなくても、作るものは全然変わらない。だってオレはオレだもの。質と結果が同じなら量を作ることもないけど今日も作ります。だって作ってないものが未だあるから。