アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

Posted 2011-10-14

フィリップ・K・ディック(浅倉久志=訳)。映画 『ブレードランナー』 の原作小説。1982年に劇場で映画を見たときは、物語の舞台の2019年は遠い未来でした。ところが今や1982年が遠い過去になりました。原作は1968年に書かれました。原作にあって映画で省かれた場面のなかで、アンドロイドが美術館でムンク展を観る場面があります。アンドロイド曰く、「人間たちには、とても奇妙でいじらしいなにかがあるのね」。奇妙でいじらしいのがファインアートでしょう。 “ネクサス6型” は2019年まで、私はその先も夢を見ます。