十九歳の地図

Posted 2014-02-01

十九歳の地図中上健次。この本の内容とは関係ありませんが、私は今年49歳になります。この本のタイトルを借りて、四十九歳の地図を広げてみましょう。四十九歳の地図の中心には、十九歳の私がいます。30年前の地図を継ぎ足し継ぎ足し拡大した四十九歳の地図はボロボロですが、まだまだ余白があります。この地図の余白には、今年は何が書かれるのでしょう。期待と不安の現在は、十九歳から変わっていません。30年前の勉強部屋が版画制作室と名を変えても、同じ場所に私はいます。私の地図は幾つになっても定点観測です。